トップ  主旨  イベント プロフィール 香りを知る 販売  リンク ブログ メール


― Photo by Saito Sadamu 


(DMより抜粋)

なぜか心地いいもの、なぜか息苦しい時、なぜか今が見えなくなる瞬間。
世の中で巻き起こる理解しがたい事象を前にして、私たちは何かを求め、何かにすがり、何かに糸口を見つけようとする。
そんなとき、偶然の出会いがきっかけとなって、突然すべてがストンと胸に落ちることがある。

3.11から時間だけが過ぎ、3年目に差しかかろうとする頃、
果たしてこのまま進んでいいのかという思いが、いつまでも拭えないでいた。
そんな足踏みが続く時、河口龍夫の作品と出会った。
それは、鉛で封じ込められた、植物の種だった。

河口の作品には、やさしさと親しみと敬い、そして少しの悲しさが存在する。
ただ悲しさを掲げるのではなく、さまざまな出来事を正面から見つめ、前へと歩ませる力を確かに湛えている。
そこでは見慣れた植物たちが、美しい姿で発芽を待ち、種を飛ばし、背丈を伸ばしていた。
植物たちは凜として、動かないはずの種子には、体温が感じられた。

森桜に、レクチャーを依頼した時、
自分の発してきた植物の香りが、震災後ふさぎこみがちだった彼女を救っていたことを知らされた。
香りに触れることは、いまここで生きている実感を体に呼び覚ますことなのかもしれない。
あたたかな体温のように。

偶然のことだが、森にとって河口は大学時代の恩師でもある。
急速に結ばれた糸が織られ、彼女の企画による河口の展覧会が実現する。
その前触れとして、緑深い夜の公園の傍らで、みなさんとともに言葉をつむいでいきたい。

―― 鞍田 愛希子



 ▼ レクチャー&ワークショップ/植物とアート1 「種子に未来を託すこと」

日 時

2013 /2 /9(土) 17. 30 - 20. 00

定 員

16名
*追加募集分も含め、定員に達しました。
 多数のお申し込み、本当にありがとうございました。

参加費

4,500円 (レクチャー / モイストポプリ材料 / 餅匠しづく「蓮の夜食」+お茶代込)

講 師

森 桜(1部) 鞍田愛希子(2部)

内 容
チラシ:pdf

1部 ― レクチャー+茶話会
「蓮、ひまわり、タンポポに込めた思い ― 現代美術家・河口龍夫50年の仕事」
半世紀にわたる作品群を振り返りながら、身近な立場として直に感じ取ってきた、作品にかける河口の思いや、制作に至るきっかけについて、普段アートに触れ合う機会のない方にもわかりやすいよう、やさしく解説していただきます。3月の展覧会内容も、一部ご紹介。河口作品から着想を得た、餅匠しづくの夜食を供しつつ、河口龍夫の世界観に浸るひとときです。


2部 ― ワークショップ
「積層する香り―50年薫り続けるモイストポプリ」
ポプリの原型でもある、モイストポプリ。条件がそろえば、50年の時を経てもなお、香り続けると言われています。生乾きの花やハーブ、スパイスなどを、粗塩と交互に積層させていく様は、折り重なる記憶や、大地の断面を連想せずにいられません。いつか自らの手を離れてゆくような、時空を越える香りを、あなたの手で残してみませんか。
 
*モイストポプリ
塩の防腐効果を利用して、植物の香りを長く保たせる、いわば「香りの化石」です。今回使用するのは、ブラックソルト。40億年前の海水が、地殻変動とマグマによる高温で、3億8千万年前に岩塩になったともいわれ、硫黄分が含まれています。私たちが、未来に残せるものとは何でしょうか。
(写真は水仙ですが、当日使用する植物とは異なります。)

プロフィール

- 森 桜 MORI Sakura アートコーディネーター / 森オフィス代表
1965年千葉県生まれ。美術や工芸、建築の展覧会・講演会企画を通して、ものや人、場の記憶をつなぐ。1988年、筑波大学卒業。西武百貨店美術部、東京国立博物館法隆寺宝物館(非常勤)勤務を経て、1996年、森オフィス設立。展覧会企画に「memento mori」展、「聴竹居との出会い」展、パブリックアート企画に集合住宅「abitare玉川田園調布」、「KEYAKI GARDEN」、編集に『土谷武作品集』、『古伏脇司』、『memento mori』など。


- 石田嘉宏 ISHIDA Yoshihiro 和菓子職人 / 餅匠しづく店主
1963年大阪府生まれ。1945年創業の和菓子店の3代目。大阪に3店舗を構える。材料にこだわり、生命の源としての食のあり方を追求する。河口作品に因んだ夜食を、本企画のために考案。
http://mochi-shizuku.com


- 鞍田愛希子 KURATA Akiko 植物研究家 / アトリエミショー主宰
1980年大阪府生まれ。触る、嗅ぐ、味わうなど、植物を体内に取り込む利用法を通して、農薬を使わない切り花や苗の普及活動を行う。南フランスでかつて盛んだった精油の抽出方法、アンフルラージュを応用し、生きた植物の香りを集める講座を各地で開催。オーガニック精油の心身への利用法も紹介している。
http://atelier-michaux.com

会 場

VADE MECVM. Showroom #2 大阪市西区京町堀1-13-21 高木ビル1F奥

地下鉄肥後橋駅より徒歩7分 / 京阪渡辺橋駅より徒歩10分

協 力

聴竹居倶楽部 / 餅匠しづく / 柳々堂 / リレーションブリッジ / 河口龍夫 / 木村幸央 / 鞍田崇 / 齋藤さだむ / 松隈章 / 松村智子

ご予約・お問合せ

Atelier Michaux (担当:クラタ)
E-mail am@atelier-michaux.com / FAX 075-708-2069
※ ご予約の際には、参加者全員のお名前・代表者のお電話番号をお知らせ下さい。こちらからの返信は、2日以内に行っております。メール設定によっては、自動的に迷惑メールフォルダに振り分けられている場合がございますので、ご注意くださいませ。

 


 ▼ 関連企画/「河口龍夫―聴竹居で記憶のかけらをつなぐ」展

日 時

2013 /3 /2(土)3(日) 10. 00 - 19. 00

会 場

聴竹居(京都府乙訓郡大山崎町大山崎)
http://www.chochikukyo.com

内 容
チラシ:pdf

人間の記憶と深く結びついた種子、貝殻、雨、涙、匂い、旅などをモティーフにした河口龍夫の手のひらにのる小さな作品を展示。代表作「HIROSHIMAのたんぽぽ」から大山崎と縁ある竹の根を使った「聴竹根」、アトリエミショーが香りを添えた新作まで、約60点をご覧いただけます。 収益の一部は、聴竹居の保存修復費として活用されます。

▼展覧会詳細
http://atelier-michaux.com/event/AM/CCK_01.html
・見学(展覧会+聴竹居内)
・トーク1(河口×鞍田崇/見学込み)
・トーク2(河口×堀部安嗣×森桜/見学込み)
・茶話会1(河口×鞍田愛希子/見学、餅匠しづく特製和菓子、お茶込み)
・茶話会2(河口×森桜/見学、餅匠しづく特製和菓子、お茶込み)

受付期間

2013 /1 /21(月)- 2 /18(月)
* 申込み多数の場合、抽選を行います。

作家プロフィール

- 河口龍夫 KAWAGUCHI Tatsuo
現代美術家 / 筑波大学名誉教授 / 京都造形芸術大学客員教授

1940年兵庫県生まれ。日本の現代美術界を代表するアーティスト。「関係」をキーワードに、人と物と事との見えないつながりを表現する。最近の主な個展に東京国立近代美術館、いわき市立美術館、グループ展に「大地の芸術祭・越後妻有アートトリエンナーレ」、「瀬戸内国際芸術祭2010」など多数。
http://www.tatsuokawaguchi.com

お問合せ

森オフィス (森 桜)
E-mail morisakura@nifty.com



Copyright (C) Atelier Michaux All Rights Reserved