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京都市左京区大原。比叡山のふもと、高野川の上流部に位置し、福井へと続く鯖街道の途中に現れる、小さな盆地。古くは薪売りの大原女でも知られ、風光明媚な三千院は、今も人の往来が絶えない。大原のイメージというと、そんな感じでしょうか。

ここからさらに30分ほど進んだ先にある、大見地区。同じく大原でありながら、水道もガスも通らず、人の姿が見当たらない。けれど、小さな学校や民家など、かつての人の気配だけが残っている村。観光地としての大原とは明暗を分かち、40年ほど前、すでに廃村となったこの地が今、静かにひっそりと息を吹き返しつつあります。2012年に一人の青年と建築・都市リサーチ組織RADを中心に立ち上げられた、小さなプロジェクト。その名も「大見新村プロジェクト」は、有機農法で農業を営む藤井さんが、祖父の住まいであった家屋で生活を続けながら、大見地区に人が住めるような環境を整え、村としての機能を取り戻そう、という試みです。



祖父の代までは、村でもごく普通に生活が営まれていた、という藤井さんの情報を手がかりに、残された資源や歴史をどう生かし、魅力ある地域に育てていくか。さまざまなジャンルの専門家によって議論が重ねられ、これまでにも家屋の実測や植生調査、コンポストトイレの制作など、少しずつ着実に活動が進められてきました。それらの記録は、映像や写真とともに、入念に蓄積されつつあります。



そんな大見新村で、「植と食」に関する実験的ワークショップを行うことになりました。目指すところは、新たな生業の創出と環境整備。外部の方にも関わっていただきながら、大見が抱える問題を、楽しく解決していくことがねらいです。

まずは、ハーブを使った楽しみ方を、みなさんと一緒に考えていきます。京都市内は南北にゆるやかな勾配をもつ地形で、北と南とではかなり気温差があることで知られています。高温多湿の市街地に比べ、比較的涼しく風の通りがいい大見地区は、ハーブの栽培に適しているはず。市街地も遠くなく、野菜と一緒に出荷もできるため、一石二鳥です。そこで、6月から試験的に栽培が始まりました。



すでに大見で育ち始めたハーブは、ミントやレモングラス、ローズマリーにタイムなど。今回はそれらを手摘みし、昼食やハーブティーにしていただきましょう。摘みたてのフレッシュなハーブは、夏の疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。当日は、お土産用に藤井さんが丹念に育て上げた夏野菜(特に、トマトが絶品!)の収穫も行っていただけます。

そして今、農家で深刻な問題となっているのが、獣害。最近では、特にシカが増え、作物や庭木に至るまで、根こそぎ食べてしまう有り様。大見も例外ではありません、藤井さんはシカを食用に自らさばくため、大見に集まった時は、大抵シカ肉が登場します。脂身が少なく身の柔らかい、シカ肉の美味しさは、食材としても多くの可能性を秘めています。ジビエ料理の開発が進めば、二つの問題を解決するばかりか、プラスに転じることができるかもしれません。昼食では、みなさんと一緒にその場で収穫したハーブや野菜を使った、ジビエ料理を堪能していただきます。



もう一つの課題に、耕作放棄地があります。人がいなくなった家が急に傷むのと同じで、畑も使わなくなれば、急速に原野へと変遷。藤井家の土地も、一人で手が回る規模ではないため、開墾して畑としてよみがえらせるには、たくさんの作業が必要になってきます。水路が埋まって湿地と化した場所では、再び水路を掘り上げ、時間をかけて水を抜かなければなりません。

ここで一つ、疑問が出てきます。湿地から耕作地へと変化していく過程で、植生はどのように変わっていくのでしょうか。植物は、多少環境が合わなくとも、地に根を張れば、ある程度順応していく特性があります。種からの場合、発芽の条件は種類によってさまざまですが、そもそもはその場所で生きていくかどうか、植物が自分の意志で調整した結果にすぎないのです。人工的に環境を一定にする前に、変化していく土地と性格の異なる植物の種を使って、実験を行うことにしました。

方法は、とっても簡単。いくつかのゾーンに分類した土地に、種を直接ばらまいたり、種と土をボールにして投げてみます。あとは、大見の風土や土壌に合ったものが育つかどうかを見守るだけ。みなさんにも、ご自宅から出た種を持ち寄っていただきたいと思います。自然農法家・福岡正信さんの提唱した粘土団子は、作物を育てるための素晴らしい農法ですが、なにせ藤井さん一人ですべて管理するのは大変。たね団子は、植物の力で土をよくしていく小さなお手伝い。力みすぎずにゆっくり始めていきましょう。


労働のあとは、ほっと一息。冷たい川に足を浸して、太陽の光で淹れたハーブティーを飲みながら、みんなでゆったり一日を振り返ります。農業や町おこしの経験は問いません。お子さま連れも、お一人様も、はじめての方も、どなたでもご参加可能です。みなさまお誘い合わせの上、ぜひお気軽にお越しください。




― ご参加のみなさまへ ―
当日の集合場所は、京都市営地下鉄・北山駅1番出口を出てすぐの
京都府立総合資料館前(地図内B地点)になります。
こちらへ8時50分にお集まりくださいませ。
直接車で来られる方は、現地集合場所(下記地図参照)に10時15分です。
その他、ご不明な点がございましたら、
newoomi@gmail.com(事務局:本間)までお問い合わせください。



講座日

2013 /7 /28 (日) → 9 /8 (日)
※ 集中豪雨の影響により、土壌の状態が不安定なため、日程を変更しました。
すでにお申し込み下さっていたみなさまには、心よりお詫び申し上げます。

時 間

8. 50 - 18. 00

定 員

10名 * 満席(若干名追加できます)

参加費

5,000 ¥ (往復交通費、材料代、ジビエ料理、ハーブティー込み)

藤井さんお手製
有機野菜セットのお土産つき
(中身は、当日のお楽しみ!)

持ち物

・ ご自宅で余っている種や食べ終わった果物の種
・ 汚れてもいい服装
・ 長靴やブーツ(ヘビ対策)
・ 帽子・タオル・飲み物など(熱中症対策)

内 容

9. 00 北山駅集合、出発
10. 15 大見着、村内散策
11. 00 ガイダンス
    植と食をめぐるワーク
    (ハーブと野菜の収穫・たね団子作り)
    レモングラスの水蒸気蒸留 ※追加になりました!
13. 00 ジビエランチ
    (摘みたてハーブと採れたて野菜を加えた鹿肉料理)
14. 30 種と土をめぐるワーク
    (原野で行う種の生育実験)
16. 00 川床ハーブ茶会
17. 00 大見発
18. 00 北山駅着
※ 雨天の場合、内容が一部変更になりますが、
よほどの悪天候でない限り、フィールドワークは行います!

講 師

鞍田 愛希子 ( Atelier Michaux

会 場

大見新村 京都市左京区大原大見町231

ご予約・お問合せ

大見新村プロジェクト (担当:本間)
TEL 075-241-9126 / E-mail newoomi@gmail.com
※ ご予約の際には、参加人数・全員の氏名・携帯番号(当日連絡用)をお知らせ下さい。


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