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比良里山クラブ・まほろばの里

見上げれば、真っ青な空。うつむけば、たくさんの花咲く野草たちと、目の合う季節になってきました。となると、お茶の新芽もそろそろ出揃う季節です。去年の茶摘み・緑茶作りでは、古くからその地域、その家庭に伝わる日本のお茶作りを学ばせていただきました。


萌え始めた茶の新芽

今年は、アトリエミショー中国茶教室の堀口一子さんに、中国茶の代表格、烏龍茶(青茶)の作り方を教えていただきます。緑茶とは異なり、青茶は「発酵」がポイント。発酵を促した後に途中で止めて、発酵度合いを低めに調整するため、「半発酵茶」とも呼ばれます。なかなか目にする機会のないこれらの技に触れ、自分で摘んだ茶葉がどのように変化していくのか、一緒に体験していきましょう。一度覚えたら、簡単におうちでも実践できるそうですよ。


群生する茶の木も

今回の舞台は、滋賀県大津市の比良里山クラブ・まほろばの里。琵琶湖沿いの平坦な土地から、ゆるやかな傾斜を上がっていくと、湖を一望できる高台が広がっています。そこには、ハーブ畑や貸し農園、薪小屋が、志のある方々の手によって、少しずつ形作られてきました。土作りから種まき、栽培に収穫まで、すべて丁寧な手作業によって生み出される、オリジナル赤ジソジュース「ヒラペリラ」も、今ではすぐに売り切れるほどの人気ぶりです。


長く連なる、手積みのしし垣

代表の三浦美香さんによると、ここでぜひみなさんに見ていただきたいのが、「しし垣」。江戸時代ごろの西日本を中心に、野生のイノシシや鹿から里を守るため、石や土を手積みして築いた垣をそう呼び、かつては各地に見られていたんだとか。まほろばの里には、このしし垣がかなりいい状態で残っていて、三浦さんは、その保存や周知のための活動も担われているため、当日ご案内いただくこととなりました。


野生動物が作った、けもの道

しし垣が積まれている土地だけに、今も野生のイノシシがけもの道を作り、鹿が茶の木を食べ荒らしています。動物たちにむさぼられながらも、忘れることなく季節を感じ、健気に新芽を出そうとする茶の木は、小さいながらも頼もしいほど。里山に生える茶の木は、茶畑のようにまとまった形ではなく、しし垣のすき間から枝を覗かせていたり、足元に突然現れたり、あちこちに小さく細かく点在しています。それらを見つけ出す楽しさとあわせて、「茶の眼」も育んでいきましょう。生命力が込められた、まだやわらかな茶葉を、むやみに乱すことなく必要な分量だけ、感謝の気持ちを持ち合わせながら、おすそ分けしていただきます。


やぶ椿の花は、天ぷらにも

日本茶や中国茶、またインドやスリランカ、ヨーロッパに伝わる、世界中のお茶。いわゆる「茶の木」から加工されたものだけでも、途方もない多様性をもち、探究者は途絶えることがありません。なぜ人はこれほどまで、「茶の木」が生み出すものに、固執できるのでしょうか。それはおそらく、長きにわたって表情を変え続け、想像を超えるほどに新たな姿を見せ続けてくれるからではないでしょうか。


オオイヌノフグリ、スギナ

加えて、野草茶、漢方茶、花茶、ハーブティー。茶の木であるか否かに関わらず、「茶」であることの不思議。中国語では、茶の木を利用したものを「茶葉茶」、そうでないものを「茶外茶」「非茶」として区別することもあるそうですが、現代日本の茶文化は、もとの形からさらに独自の発展を遂げ、実に多様になっています。世界的にみても、これほどまでに種類が多く、飲み方や淹れ方にこだわり、「茶」を愛する国民性もめずらしいと聞きます。コーヒーも、同じく植物を加工して淹れる飲み物なのに、「茶」と言わないのはなぜなのか、など、植物にまつわる飲み物のことを考え始めると、どこまでも興味が尽きません。個人的には、「水に、植物の色や香り、味わいをうつし取った飲み物」を体内に入れることを、一旦等価値と捉え、平静な心でその違いを見極めていきたいと思っています。


カラスノエンドウ

そんなことを考えながら、あらゆる「茶」を淹れて下さる人々と接するうち、ただノドを潤し、食物を流し込むためのお茶ではなく、丁寧に考えられた「茶」には、ある種の願いが込められているのではないかと思うようになりました。村のおばあちゃんや、知識豊富なお医者さん。心のこもった茶人に、情熱的なハーブ研究家。水に植物の何かがうつし取られる時点で、「茶」には、誰かを癒したい、ホッと安らいでもらいたい、健康になってほしい。そんな思いまでも、うつし取っているような気がするのです。


ハーブ畑や貸し農園も

一子さんももちろん、そんなお一人。「茶」をこよなく愛し、心を込めて「茶」を淹れる姿は、人の心に深く響きます。そんな一子さんの人となりに触れながら、草木が芽吹く美しい5月のひとときを、大切なお茶とともに過ごせたらと思っています。そして、まほろばの里にも、野草やハーブがいっぱい。三浦さんや山主さんのご厚意で、少しだけ収穫させてもらえることになりましたので、あわせて初夏の恵みを感じていただけると幸いです。今年も、たくさんの出会いにあふれた、かけがえのない時間になりますよう、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。


昨年の茶摘み → 美し山の新茶 摘む・蒸す・揉むツアー


講座日

2014 /5 /11 (日)

時 間

9. 45 - 16. 30

定 員

15名 ※ 定員に達しました!

参加費

6,500 ¥
アースキッチンたまやさんの
季節のヴィーガン弁当・おやつ込み

内 容

9. 45 JR湖西線・比良駅 集合 ※ 鞍田が旗をもってお出迎えします
10. 00 まほろばの里 着
10. 30 しし垣のお話 / 新茶摘み
12. 00 お昼ご飯(たまやさんのお弁当+台湾の烏龍茶) / 日光萎凋
13. 00 室内萎凋
14. 00 火入れ / 揉捻
15. 00 乾燥 / 野草摘み
15. 30 できたての烏龍茶試飲(たまやさんのおやつと一緒に)
16. 30 まほろばの里 発
※ よほどの悪天候でない限り、茶摘みはレインコートを着用して決行します!

講 師

堀口 一子( 茶絲道 / 堀口一子中国茶教室
三浦 美香( 比良里山クラブ )

会 場

比良里山クラブ・まほろばの里
滋賀県大津市南比良

持ち物

・長袖、長ズボン、帽子
・歩きやすい靴
・手ぬぐい(お茶を揉む工程に使用)
・レインコート、傘(雨天の場合)

ご予約・お問合せ

Atelier Michaux
E-mail am@atelier-michaux.com
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