トップ  主旨  イベント プロフィール 香りを知る 販売  リンク ブログ メール


その1 で施工したアトリエ裏庭の土壁(左:荒壁、右:中塗り)

5月下旬に行った、森田一弥さんによるワークショップその1「土壁(つちかべ)」。急な告知だったにも関わらず、たくさんの方にご参加いただき、にぎやかな一日となりました。アトリエで行う初めての公開イベントでもあり、行き届かない点が多々あったかと思いますが、お越しいただいたすべての皆様に心より感謝申し上げます。

力強い壁、躍動感のある壁、静かな壁、荒々しい壁、繊細な壁、楽しげな壁―――。偶然にも、壁塗りが初めての方ばかりで、みなさん固定観念なく思い思いにコテを進めていたせいか、出来上がった土壁はどれも、塗り手の個性が強烈ににじんでいました。そこからまた徐々に水分が飛んで、刻一刻と表情を変え続けています。


その1 で施工したアトリエ土間の土壁(中塗り)

このいとおしい壁たちを塗り込めてしまっていいのかという葛藤と闘いながら、ワークショップその2「漆喰(しっくい)」を迎えます。普段、空間を作る過程においては、下地は下地でしかなく、上から覆われて当然、隠されるべき存在です。ところが今回、みなさんに作っていただいた下地は、もはや下地ではなく、ホコリと汗まみれになりながら材料を練り、初めてのコテさばきに四苦八苦し、ようやく出来あがった作品。そこから毎日呼吸を続け、姿を変えていく様子を見つめるうちに、単なる下地、単なる壁は、いつの間にか生命を宿しています。

そんなみなさんの土壁にフタをしてしまうことに、これほど胸を痛めることになるとは、当初の想像を超えるものでした。前回参加された方もそうでない方も、この衝撃の瞬間に立ち会っていただけたらと思います。


Pentagonal-house(愛知)森田一弥設計

今回のワークショップでは、消石灰とスサ、海藻糊を混ぜる材料作りや、京都の町家に多い大津壁という色漆喰についてなどなど、森田さんに伺っていきます。漆喰というと、そのなめらかな肌触りが何よりの魅力。それらがどのように生み出されているのか、土壁と異なる特徴について、観察していきましょう。森田さんによる色土壁仕上げ実演では、プロの手技を間近で体感していただけます。

漆喰壁は、カビや火に強く、耐久性に優れることでも知られています。遮光性や防音性も備えているため、日本では土蔵など、食料や衣類を貯蔵するための建材としてもその能力を発揮してきましたが、古くは縄文時代から使用されていたことがわかっています。現在では、扱いやすい建材としてセメントが多く利用されていますが、それらの違いはどこにあるのでしょうか?


Pentagonal-house(愛知)森田一弥設計


現代の住宅では、壁はおろか、床や天井、扉にいたるまで、触ってはいけないものが多く存在しています。自分の家のはずなのに、誰かに支配されたような空間。そのストレスから解放されるべく、思う存分衝動にまかせて、自分の手で塗りたくってみましょう。いつか「よく育ったね」と撫でてもらえるような、これから成長していく壁の誕生に立ち会っていただきつつ、構造として意匠として感性としての「壁」について、思いを馳せられる時間にしたいと思っています。

めったに行わないという、森田さんのワークショップ。貴重な機会ですので、ぜひみなさまお誘い合わせの上、お気軽にお越しくださいませ。お子さま連れも、お一人様も、はじめての方も、どなたでもお待ちしております!

前回(ワークショップその1)の内容 → こちら







講座日

2013 /6 /30 (日). 7 /14(日)

時 間

9. 00 - 17. 00 (自由解散)

定 員

各12名
* 6/30は満席となりました。キャンセル待ちのみ受付中です。

参加費

4,500 ¥ (講習費、材料代、手ぬぐい、お昼ご飯込み)


アトリエのご近所「壺沙」さん特製、
穀物菜食のお弁当。
メニューは当日までのお楽しみ。

内 容

9. 00 はじまりのご挨拶
9. 15 漆喰レクチャー
10. 00 実演+実習・下地(竹小舞)の修復/荒壁、中塗り
12. 00 お昼ご飯
    (壺沙さんのお弁当、美山の野草茶)
13. 00 実演+実習・材料作り
14. 00 実演+実習・漆喰塗り
    (白漆喰と色漆喰の違いを知る)
16. 00 実演・色土壁仕上げ
16. 30 質疑応答
17. 00 おわりのご挨拶
※ 天候や進行上、内容を一部変更する可能性がございます。当日は自由解散となりますので、ご都合のつくお時間帯まで、お気軽にご参加くださいませ。

講 師

森田一弥森田一弥 建築設計事務所
【プロフィール】
建築家。1971年愛知県生まれ。京都大学工学部建築学科修士課程修了の後、京都で左官職人として修行、文化財建築物の修復に従事する。2000年より森田一弥建築設計事務所代表。07-08年バルセロナのEMBT Arquitectes associats に在籍、11-12年 文化庁新進芸術家海外研修員としてバルセロナ建築大学に在籍。壁面意匠としての左官技術にとどまらず、構造的に自立する左官建築への関心を深め、スペイン のレンガ積みボールト工法の研究を進める。主な作品として、Ratna Cafe(2002)、Concrete-pod(2005)、Shelf-pod(2006-7)、Pentagonal- house(2008-10)など。いずれの作品においても、構造として、また意匠として、これまでにない柔軟な発想から壁の様々な可能性を追及してい る。著作に『京都土壁案内』(共著、学芸出版社、2012)など。

会 場


アトリエミショー
 京都市北区紫野上門前町66


市営地下鉄烏丸線北大路駅1番出口より 西へ徒歩15分
市バス「大徳寺前」停より 北へ徒歩13分 → バス系統・時刻表
※ 駐車場はございません。お車の方は、近隣のコインパーキングをご利用下さい。

ご予約・お問合せ

Atelier Michaux  E-mail am@atelier-michaux.com
※ ご予約の際には、参加人数・全員の氏名・当日ご連絡可能な携帯番号をお知らせ下さい。こちらからの返信は、2日以内に行っております。メール設定によっては、自動的に迷惑メールフォルダに振り分けられている場合がございますので、各自でご確認をお願いいたします。


Copyright (C) Atelier Michaux All Rights Reserved