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アトリエ裏庭の朽ちた土壁

2013年2月、ミショーのアトリエが誕生しました。京都市北区の大徳寺にほど近い場所。落ち着いた土地ながらも、昔ながらの店が立ち並び、人が往来する活気にあふれ、生活の便としての機能を合わせもった町に、築年不詳の長屋がギリギリの姿で建っています。窓は傾き、壁はボロボロ、あらゆる箇所からのすき間風で、冬は極寒、夏は灼熱地獄の古い古い家屋。

ここをステージに、「expérience」と題した実験シリーズを始めることにしました。アトリエを、利用者に開かれた実験工房にしたいという思いから、未完成の今だからこそできることを中心に、今後、みなさんにご紹介したい人たちやその手技を、体験できるように企画していきます。


バーたかはし(京都)森田一弥設計

アトリエ公開イベント第一弾では、「土と壁」をテーマにしたワークショップを行います。その1では「土壁(つちかべ)」、その2では「漆喰(しっくい)」(6月30日予定)を取り上げます。

講師は、元・左官職人であり、現・建築家の森田一弥さん。土壁の歴史や伝統的な技術を踏まえたアプローチ法は、著書「京都土壁案内」でも知られる通りです。異色の経歴を持ってこそ生まれ得る森田さんの空間はいつも、壁のもつ力に満ちています。思わず頬を当てがいたくなる壁面は、ツルツルザラザラとした手触りや、ヒンヤリとした温感をもって、まさに生きています。生きた壁は、年月を経た「汚れ」をも「風合い」に変え、共同生活を行う上での大切な仲間となってくれるのです。


Ratna Cafe(京都)森田一弥設計/壁施工


今回のワークショップでは、そんな森田さん指導の元、土壁の下地となる竹の編み方、土やワラを混ぜ込む材料作り(荒壁、中塗り、上塗りといった、三種類の土の配合を解説)、そして壁の塗りつけまで、フルコースで実習していただきます。崩れ落ちた屋根瓦の修復実演では、瓦屋根の仕組みを間近でご覧いただくことも。

土を知らない人は、ほとんどいません。けれど、その土には多くの種類があり、それぞれ特性や用途が異なります。普段何気なく目にしている土壁ですが、壁に使う土は畑の土と何が違うのか、壁の中では何が起こっているのか、ホームセンターで増えている自然風素材とは何なのか、実はわからないことだらけです。そんな疑問を一気に解消できる一日になりますよ。


Concrete-pod(自立する左官建築シリーズ)森田一弥設計制作

現代の住宅では、壁はおろか、床や天井、扉にいたるまで、触ってはいけないものが多く存在しています。自分の家のはずなのに、誰かに支配されたような空間。そのストレスから解放されるべく、思う存分衝動にまかせて、土を塗りたくってみましょう。いつか「よく育ったね」と撫でてもらえるような、これから成長していく壁の誕生に立ち会っていただきつつ、構造として意匠として感性としての「壁」について、思いを馳せられる時間にしたいと思っています。

めったに行わないという、森田さんのワークショップ。貴重な機会ですので、ぜひみなさまお誘い合わせの上、お気軽にお越しくださいませ。お子さま連れも、お一人様も、はじめての方も、どなたでもお待ちしております!


講座日

2013 /5 /26 (日)

時 間

9. 00 - 17. 00 (自由解散)

定 員

12名
すべて終了いたしました。

参加費

3,500 ¥ (講習費、材料代、手ぬぐい、お昼ご飯込み)


アトリエのご近所「壺沙」さん特製、
穀物菜食のお弁当。
メニューは当日までのお楽しみ。

内 容

9. 00 はじまりのご挨拶
9. 15 土壁レクチャー
10. 00 実演・屋根瓦修復
    実演+実習・下地(竹小舞)の修復/荒壁塗り
12. 00 お昼ご飯
    (壺沙さんのお弁当、美山の野草茶)
13. 00 実演+実習・土やワラで材料作り
14. 00 実演+実習・土壁塗り
    (土こねと壁塗りを交替で行います)
16. 00 実演・色土壁仕上作業
16. 30 質疑応答
17. 00 おわりのご挨拶
※ 雨天の場合、内容を一部変更いたします。当日は自由解散となりますので、ご都合のつくお時間帯まで、お気軽にご参加くださいませ。

講 師

森田一弥森田一弥 建築設計事務所
【プロフィール】
建築家。1971年愛知県生まれ。京都大学工学部建築学科修士課程修了の後、京都で左官職人として修行、文化財建築物の修復に従事する。2000年より森田一弥建築設計事務所代表。07-08年バルセロナのEMBT Arquitectes associats に在籍、11-12年 文化庁新進芸術家海外研修員としてバルセロナ建築大学に在籍。壁面意匠としての左官技術にとどまらず、構造的に自立する左官建築への関心を深め、スペイン のレンガ積みボールト工法の研究を進める。主な作品として、Ratna Cafe(2002)、Concrete-pod(2005)、Shelf-pod(2006-7)、Pentagonal- house(2008-10)など。いずれの作品においても、構造として、また意匠として、これまでにない柔軟な発想から壁の様々な可能性を追及してい る。著作に『京都土壁案内』(共著、学芸出版社、2012)など。

会 場


アトリエミショー
 京都市北区紫野上門前町66


市営地下鉄烏丸線北大路駅1番出口より 西へ徒歩15分
市バス「大徳寺前」停より 北へ徒歩13分 → バス系統・時刻表
※ 駐車場はございません。お車の方は、近隣のコインパーキングをご利用下さい。

ご予約・お問合せ

Atelier Michaux  E-mail am@atelier-michaux.com
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